表紙写真 不登校・引きこもりの日常 親の疑問に答える
高橋良臣・森田喜治/著 ほんの森出版 定価(本体1,500円+税) *品切れ・重版未定
初版2000年11月 ISBN-10:4-938874-17-2 ISBN-13:978-4-938874-17-9 C3037

<一言コメント>
どうしても学校に行きたがらない子、部屋に引きこもって親と口をきかない子、物を壊したり暴力をふるう子……そんな子どもたちの日常行動をどう考え、親としてどう対応したらよいか。実際に親から受けた疑問に、ていねいに答えます。親を元気づける本です。

<もくじ>

 はじめに
序 章 登校拒否・不登校とは何か
 1 原因探しはもうやめて!
 2 登校拒否・不登校の次におこること
 3 低い自己評価
 4 子どもの対人関係の進展
 5 子どもの自立を受け止める勇気を
 6 勝手気まま・わがまま)と自己主張
第1章 日常生活の疑問にこたえて
 1 とりつかれたようにゲームをしています
  Q1 ゲームばかりしています
  Q2 マンガばかりの生活
  Q3 プラモデルに凝っている
  Q4 猫好きな子ども
 2 〇〇しない! 部屋、親、モノに引きこもる
  Q1 外出しない
  Q2 着替えない
  Q3 母親への甘え・依存
  Q4 偏食がひどい
  Q5 買い物欲求が強い
 3 睡眠の問題
  Q1 朝、起きません
  Q2 寝た気がしない
  Q3 起こされた記憶が残らない
  Q4 起こしたのに「起こしてくれなかった」と怒る
  Q5 睡眠が不安定
第2章 学校で受けた傷をめぐる疑問にこたえて
 1 いじめ・いじめられ
  Q1 ひどい無視で傷ついた子ども
  Q2 暴力のいじめにあった子ども
  Q3 部活でリンチにあって
 2 集団に適応できない子どもたち
  Q1 クラスに入れない子ども
  Q2 テストだけ受けに登校するが……
  Q3 転校後、学校に行けない子
  Q4 担任の先生と合わない
第3章 こんなとき、親はどう振る舞えばいいのか
 1 子どもが不登校になった!
  Q1 スポーツマンの息子が突然不登校に
  Q2 体操服がきっちりしていないから不登校に
  Q3 テストのときしか登校しない
  Q4 身の振り方は本人任せでいいのか
  Q5 家の中では元気なのですが……
  Q6 「お母さんに勉強ばっかりさせられた」と訴えられて
  Q7 いじめにあって不登校に
  Q8 不登校を怠けと決めつけられて
 2 引きこもりと家庭内暴力
  Q1 不登校から引きこもりへ
  Q2 引きこもりから精神病に移行しているのでは?
  Q3 閉じこもって、父親とも口をきかない
  Q4 不登校、引きこもりから非行へ
  Q5 「引きこもれない状態」をつくってみたが……
  Q6 家庭内暴力のとき警察を呼んでもいいのか
  Q7 子どもの暴力から逃げていいのか
  Q8 不登校、引きこもり、怠学
 3 非行、退行−子どもの言うままにしていていいのか
  Q1 怠学から非行化へ
  Q2 不登校になってから非行少年とつきあいはじめた
  Q3 いじめらたように見せかける子
  Q4 子どもの退行に嫌悪を感じて受け入れられない
  Q5 不登校の子の言うままに要求に応えてきたが、もう限界
  Q6 「全面的に子どもの言うことを受け入れる」でいいのか
  Q7 不登校なのに堂々としている
 4 治療が必要な不登校
  Q1 病気ではないと言い張り、治療に行かない
  Q2 親ばかり受診しても仕方がないのでは?
  Q3 テスト中にお腹が痛くなるのではないかと心配で不登校に
  Q4 引きこもってから様子がおかしい
  Q5 頭痛・腹痛・強迫傾向のために不登校に
  Q6 視線恐怖のため、バス・電車に乗れない
  Q7 視線恐怖から不登校に
  Q8 パニック障害の症状が出て不登校に
  Q9 対人恐怖から不登校へ
  Q10 親子で同室で面接を受けているが、これでいいのか
 5 うちの子の不登校、これが原因?
  Q1 不本意入学で三年になって不登校に
  Q2 先生の問題で不登校に
  Q3 荒れた学校でいじめにあい、不登校に
  Q4 父親がまったく協力してくれない
  Q5 不登校の兄に続いて弟も休みがちに
  Q6 きょうだいで不登校になってしまった。なぜ?
  Q7 親も昔不登校だったので、見ていてつらい
 おわりに−登校拒否・不登校児を持つ親の会とともに

<著者紹介>(初版時)
高橋良臣(たかはし よしおみ)
 臨床心理士、牧師、獣医師。
 獣医師、牧師、養護学校非常勤講師などの活動をする一方、1972年から不登校の子どもにかかわり、家族、教師、医師らと協力している。全国に親の会をつくり、各地で定期的に講師をし、相談を担当してきた。
 1982年からは、登校拒否文化医学研究所所長として、心の相談室、本当のフリースクール・好文堂教室、生活体験学園・大須成学園(いずれも文部省研究委託施設)を運営している。子どもたちの心の問題にかかわるメンタルフレンド研修会を1982年から行い、若い人材の育成に力を入れていて、特に引きこもりの子どもの家に派遣して成果を上げている。
 現在、多数の教育委員会で講師を務めている。精神保健機関では、長期引きこもり家族の会グループトレーニングや青年期精神衛生相談や講師をしている。
[主な著書]
『いじめは待ってくれない』(ぎょうせい)、『登校拒否にかわる25の視点』『生き方探しとしての登校拒否の研究』(学事出版)、『登校拒否児と生きて』(国土社)他多数。共著に『登校拒否・引きこもりの二次的反応』(ほんの森出版)などがある。

森田喜治(もりた よしはる)
 社会福祉法人愛徳姉妹会聖家族の家主任セラピスト。同会南大阪心理療法センターカウンセラー。箕面福祉保育専門学校非常勤講師。大阪市スクールカウンセラー。
 1981年、大阪教育大学大学院障害児心理学講座臨床心理学専攻終了。社会福祉法人愛徳姉妹会聖家族の家の主任セラピストとなる。1988年、日本臨床心理士資格認定協会資格204号取得。1994年より、社会福祉法人愛徳姉妹会南大阪心理センターカウンセラーを兼任して現在に至る。また、岐阜県や石川県の社会福祉協議会でエンカウンターキャンプのファシリテーターを務めるなど、社会福祉関係、教育関係の講演・講義を行う。
[主な著書]
共著に『心理臨床の実際T 家族と福祉領域の心理臨床』(金子書房)がある。『心理臨床大辞典』(培風館)、『カウンセリング辞典』(ミネルヴァ書店)にも執筆参加している。

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